我が双子は、緊急帝王切開により
予定日より1ヶ月早く生まれました。
管理入院中に突然の緊急帝王切開。私も赤ちゃん2人も元気でしたが、突然の宣告。理由は病院側にありました。
この記事では、私が緊急帝王切開によって双子を出産するまでの記録や、なぜ緊急になったかの理由が書かれています。
これから帝王切開で双子を出産する予定のママさんや、管理入院をしているママさんは最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
管理入院中の私と双子の様子
管理入院は妊娠32週から始まりました。写真は管理入院の日の私のお腹です。妊娠後期に突入した双子妊婦にしてはとても小さい。お腹も子宮も伸びにくいことが後でわかりました。
入院して2週間は点滴をしててもなかなか張りがおさまらず、点滴の量や種類を増やす日々が続きました。
点滴の流量がもう体に入れていい限界MAXの数値まで増えると、副作用でぐったりし、お腹も重く、とてもしんどくかったのを覚えています。
赤ちゃんは2人とも至って元気。胎動は激しすぎて嬉しい辛さ。肋骨が痛くて息が苦しい時は少し焦りましたが、本当に元気なんだなと安心しました。
1人は私の膀胱近くに上半身、私の足の付け根に下半身がありました。もう1人は私の肋骨下に横になって、うまいこと2人で私のお腹に収まっていました。
点滴をして3週間経つ頃には点滴の強さにだんだん体も慣れ、そのおかげでお腹の張りも落ち着いてきました。
目標だった36週を無事に迎えることができました!
突然の緊急帝王切開の理由は病院側のスケジュール
赤ちゃんも私も元気で、「このまま行けば帝王切開予定日まで行けるかも!」と思っていたのも束の間。
午前8:00 妊娠36週と1日目
いつものように朝ごはんを食べて、病室の妊婦さんとおしゃべりをしている時でした。
YUKIさんおはよ〜!(申し訳なさそうに)今日。帝王切開します・・・
急で申し訳ないんだけど・・・ご家族に連絡してきてね。
旦那さん来れるかな?
Σ(・□・;)
旦那にすぐ連絡をすると、ちょうど会社に着いたところで急いで向かうとのことでした。
里帰りなしと決めたので、私の家族や親戚はいませんが、帝王切開予定日に飛行機を予約していた両親は次の日の便に変更してくれました。
なるべく赤ちゃんをお腹で育てるために、点滴で何度も持ち堪えてきました。点滴に慣れ、お腹の張りも落ち着いてきてまだお腹の中で育てられると思っていたのに。なんで???なんで今日なの???と先生に聞きました。
理由は・・・
・目標の妊娠36週を超えることができ、山場を越えた
・一卵性双生児は、赤ちゃんの大きさに関係なく新生児科(NICU,GCU)に入院するため空きがあるうちに。
・新生児科(NICU,GCU)に空きがなかったら救急車によって転送になってしまうから今!
目標は妊娠36週を超えること
妊娠36週を超えると、赤ちゃんは大体の機能が完成します。そのため目標を妊娠36週としていました。
一般的な平均では、このとき赤ちゃんは2,500gになると言われています。
また、34週以降37週未満に生まれた赤ちゃんは「早産」と言われ、機能は備わっているものの合併症を起こしやすいとされています。目標は36週を超えること。そして超えたら37週を超えて出産予定日を目指すことが私と担当医の目標でした。
赤ちゃんの大きさは、この時点で1700gと1900gでした。
お腹の中でなかなか大きくならない赤ちゃんを見てとても不安でした。
一卵性双生児の入院について
双子妊婦などの多胎妊婦は、NICU(新生児集中治療管理室)やGCU(新生児回復室)がある大きな病院でしか産むことができません。双子はハイリスクであるため、万が一赤ちゃんが小さく産まれたり何らかの疾患があった場合そのような設備が整っている病院でないと命に関わるからです。
私が出産した総合病院は、一卵性双生児は健康体であっても入院すると言われていました。
「ママのお腹の中で胎盤を共有している一卵性双生児は、出産後に離れると何が起きるかわからないから念の為入院させる」という理由のようです。
新生児科(NICU,GCU)の空き状況
私が管理入院中、双子妊婦さんは何人も入院していました。
予定日は皆バラバラで、2週間から4週間先の妊婦さんまでいました。
管理入院しているということは、何かとリスクが高いということなので破水したり、陣痛がきたら緊急帝王切開になります。すると新生児科がいっぱいになり空きがなくなる可能性があります。
またNICU(新生児集中治療管理室)やGCU(新生児回復室)には、双子以外の赤ちゃんも入院します。
そのため新生児科と産婦人科がスケジュールを合わせて出産しなければならないのです。
帝王切開手術を予約していたのは10月25日でした。でももしその日、新生児科に緊急の赤ちゃんが入院して満床だった場合、私は転送しなければならなかったということです。
新生児科が落ち着いていて空きがあるから、赤ちゃんとママの安全を考えて、今日がベストなんだ・・・
今は落ち着いているけど、もしまた強く張り出しても点滴をこれ以上あげることができないし、きっと手術予定日まで、ママの体が持たないと思うんだ。
とのことで、私も納得でした。
もし転送になった場合、私の住んでいる周辺では大きな病院がなく、県外や遠くに転院になる可能性が高かったので、入院している病院で産めることが私にとってベストでした。
緊急帝王切開レポート
午前10:00
シャワーの許可が降りました!そのまま手術着に着替えました。
午前11:00
手術をした次の日までトイレに行けないため、ベッドで看護師さんが尿管に管を入れました。
手術室じゃなくて、大部屋のここで???とちょっとびっくり。
これが痛すぎて、違和感もありまくりで早く取りたくて仕方ありませんでした。
輸血用の太い針を右手に、手術用の点滴の針を左手に刺しました。
(子宮を点滴によって弛緩させていたことで、帝王切開中は大量出血の恐れがあったため)
痛いことが嫌いな身としては、この時点で本当にもう嫌・・・ってなっていました。
そんなんで子供産めるの?と不安にもなった瞬間でした。
午後1:00
最後のモニターと赤ちゃんの心音チェックをしました。
そして3週間体に流れていた点滴が抜かれました。その瞬間、一気にお腹が「ぎゅー」っと締め付けられる張り感があり、それだけこの点滴に助けられてきたんだな感じました。
午後2:00
手術室の予約が14:00らしいのですが、完全に時間は過ぎていました。助産師さん2人がものすごい勢いで、私のベッドを手術室まで運び出しました。手術室について、手術開始です。
旦那とバイバイも呆気なくて、笑ってしまいました。
脊柱麻酔は痛いと聞いていましたが、何も痛くありませんでした。ずっとしてきた点滴の針の方が100倍痛かったです。
お腹を丸めて背中に針を刺されるのですが、お腹が大き過ぎて全く丸まりませんでしたが、ちゃんと丸めないと何回も打たれると聞いてビクビクしてたので、自分なりにめちゃくちゃ頑張りました。
すぐに麻酔が効いてきました。じわじわと足の感覚がなくなって足を自分では動かせないのに、お腹で何かされているのはわかり、くすぐったい感覚がありました。少し怖かったです。
午後2:46
1番ちゃんが誕生!
続けて1分後、2番ちゃんが誕生!大きな泣き声が聞こえて安心し、涙が出てきました。
助産師さんに拭いてもらい、顔の横に持ってきてくれました。思っていたより大きい!という印象。
2人はすぐにNICU(新生児集中治療管理室)に連れて行かれました。
ここからがとにかく長くて、お腹を閉じるまで目を閉じていろいろなことを考えていました。一瞬見ることができた2人の赤ちゃんを思い出し、涙。無事に生まれてホッとした気持ちと、どこか異常がないかなという新たな不安。いろんな感情が出てきました。母になったという実感は、まだありませんでした。
午後4:30
手術終了。かなり心配そうな目で旦那が待っていました。
部屋に戻ると「ありがとう、ありがとう」となんどもなんども言ってくれました。
午後9:00
地獄の始まりでした。痛み止めを飲んでも痛くて痛くて仕方ありませんでした。
傷口のチェックに出血の確認、なんどもなんどもお腹を触られ痛くて叫んでいました。
目を閉じて起きても1分しか経過していないのが朝まで続きました。とにかく、とにかく痛くて辛かったです。
次の日の朝
翌日には、尿管を外し、歩行練習が始まりました。歩くたんびに傷口が開いてるんじゃないかというほどの痛みが全身を襲いました。でも、「生まれた2人の我が子に会いたい」。自力でNICUまで歩きました。
ここまでが私の緊急帝王切開レポートです。
妊娠36週で緊急帝王切開をし出産した話のまとめ
私は初めての出産がとても怖くて、いろんな方の出産レポートを見ていました。その度に自分を出産することを想像することができ、リラックスすることができました。
双子でもいろんなお産があります。
予定通りに出産する人もいれば、病院の都合で私のように緊急帝王切開になる人もいます。
この記事を読んで少しでも出産への気持ちの準備ができれば、とても嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪