筋トレを始めてからタンパク質を意識するようになったけど、必要な量ってどのくらい?
タンパク質を多く摂った方が痩せやすいの?
フィットネスが日本で流行り、今では美味しいプロテインが簡単に手に入り、摂取する人は多くいますよね。
しかし、プロテインの摂取に加えて、タンパク質を意識した生活をすることで「痩せる」「太りにくい」などと勘違いしていませんか?
フィットネスが流行る前までは、日本人はタンパク質が不足していました。
しかし現代人はフィットネスの流行とともにタンパク質が不足どころか、むしろ過剰の摂り過ぎていて健康とかけ離れているのが現実です。
なぜタンパク質が体に必要か、なぜ適切な量にすべきなのか、しっかり理解した上で摂取していただきたいです。
そこでこの記事では
・一日のタンパク質必要量
・タンパク質を過剰摂取し続けたらどうなるか
・プロテインとの付き合い方
について詳しくお話ししていきます。
一日に必要なタンパク質量
日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、成人の日本人のタンパク質推奨量は、男性が65g/日、女性が50g/日とされています。
つまり一食あたり20g前後のタンパク質ということです。20g前後のタンパク質は、だいたい肉や魚が手のひらに乗るサイズと言われています。
活動量によって必要量は変化するため、日本人全員がこの量!ということではありません。
例えば筋トレをハードにおこなっている場合は、もう少しタンパク質を摂取する必要があります。
しかしその場合でも、「体重×1.0g」、多くても「体重×1.2g」のタンパク質量が目安です。
私の場合、体重48kgだから48gほどのタンパク質量を摂取すればいいということ!
(筋トレなどで活動量が多かった日は57g(48kg×1.2g)ほどだね。)
タンパク質の過剰摂取による体への影響
タンパク質は、アミノ酸という小さな分子に分解され体の中で必要量吸収されるか、タンパク質として再構成されるということを、下の記事でお話ししました。
(タンパク質が体の中でどのように働くかについては、こちらの記事に詳しく書いていますので参考にしてください。)あわせて読みたいタンパク質の働きについて簡単に解説タンパク質をしっかり摂りましょう!とよく聞きますが、なぜ食事をする上でタンパク質が重要な栄養素と言われているのでしょうか。この記事では、タンパク質がどのよう…
では、過剰摂取した場合、そのタンパク質はどこに行くのか。
上の記事でもさらっと触れましたが、肝臓で尿素となり、腎臓に送られて尿として体の外に排出されます。
要するに、腎機能や肝機能に負担をかけて体の外へ尿として出すということです。内臓機能はこの負担によって、機能が低下することも考えられます。
また、消化吸収する過程においても、短時間に大量のタンパク質を摂取すると、胃腸障害を招く可能性があります。
本来タンパク質は消化に時間をかけてゆっくり吸収します。しかし、一度に消化吸収できる量をはるかに超えてしまうと、消化に時間をかかることで胃腸が頑張りすぎてしまい、かなりの負担となってしまうのです。
それだけでなく、腸内で吸収できず余った分は腸内に潜む悪玉菌のエサとなり腸内環境悪化に繋がります。
健康のために摂取しているはずのタンパク質でも、摂りすぎることで不健康になり兼ねないのです。
トレーニングをしているからと言っても、
タンパク質を摂ればいいということではありません!!
そして不思議とあまり知られていませんが、タンパク質を摂りすぎは太ります。
どんなに脂質が少なくても、糖質が少なくても、『バランスの良い食事』から外れていくともちろん太ります。それはタンパク質でなくとも、全てにおいて言えることです。
プロテインとの付き合い方
プロテインとは日本語でタンパク質のことです。
粉末状のプロテインを水や牛乳で割ることで手軽で美味しくタンパク質を摂取できるというものですが、果たしてそれは必要なのか、考えてみてください。
日本人が必要とされるタンパク質量が、少し意識するだけで食事から摂取できるほどの量です。
毎日決まった時間にプロテインを摂取したり、プロテインに頼った生活をするのではなく、ベースは食事からしっかりタンパク質を摂取することが大切であると考えます。
食事ベースで考えた上で、一食分、一日分のタンパク質量が満たない場合は、プロテインを活用しましょう。
とは言え、忙しい時に手軽に補えるのがプロテインの良いところです。その良さを活用し、上手に自分の生活スタイルに取り入れることをおすすめします。
私は筋トレを始めた当初、プロテインのあまりの美味しさに飲みすぎて太りました。「プロテインだから大丈夫」と心のどこかで思っていたのも原因でした。
私はダイエット中、プロテインだけが唯一摂取できる”甘いもの”だったけど、よく考えたら甘味料がものすごい量で、それこそ健康に良くないんですよね。
プロテインを活用することを否定しているのではありません。
ですが、「プロテインを飲めば大丈夫」などと思っている方は、なぜそう思うのか少し考えていただきたいです。
現代人はタンパク質の摂り過ぎ?体への影響 まとめ
タンパク質を過剰摂取することで体にどのような悪影響が出るのかについて、お話ししました。
今はフィットネスが日本でも当たり前になってきていますが、日本人には日本人の体質に合った食生活やスタイルがあります。
プロテインを活用する際は、そればっかりの食生活に注意すること。そしてプロテインを上手く活用する際は、添加物にも目を向けて自分に合ったプロテインを摂取することをオススメします。